top of page

​D

Dたて.png
開拓のイメージ.png
icon_157851_256.png
看板.png
開拓のイメージ
​開拓のイメージ
開拓のイメージ.png
<開拓のイメージ>は買い物公園と緑道が交わるその中心に天空の彼方をめざすかのように高くそびえ立っています。この塔は愛別町出身の彫刻家、中井延也によって昭和42年に制作されました。鉄でできたその身には、いま私たちが望む、この風景への一歩を、原始の自然から紡ぎだした先人たちの姿や道具たちがシンボリックにあしらわれています。開拓にまつわる欠片を身につけて褐色に染まった塔は、かつて、身を粉にしてこの場所を拓いた先人たちの思いをいまに伝えています。
​エゾオオカミ物語モニュメント
IMG_2410.JPG
旭川市生まれ・在住のあべ弘士氏の絵本「エゾオオカミ物語」を歩いて読み進められるモニュメントです。
買物公園の北エリアにもっと人が来るにはどうしたら良いだろうかと、旭川ウェルビーイングコンソーシアムの一員である旭川大学の学生が、街でのアンケートの結果をもとに、物語を読み進めながら歩くモニュメントの制作を市に提案しました。
​地元の学生のアイディア、旭川工業高等専門学校の技術、デザイナーのデザイン力、あべ弘士氏の絵と物語の力と、旭川しの協力によって出来上がりました。
モニュメント
​アカエゾマツ
アカエゾマツ(1).png
アカエゾマツはクリスマスツリーとして愛されている木です。景色が白く染められる季節にはきらびやかにおしゃれして子どもたちの笑顔を静かに見守っています。アイヌの間では「女神の木」「森の女神」と呼ばれて、その樹形の美しさが讃えられていました。この美しい木から採取された精油からは青々と茂った森へといざない、身も心も深く癒すような天然の香りをただよわすアロマがつくられます。
アカエゾマツ
イチイ
イチイ.png
イチイのアイヌ語名「クネニ」は、「弓になる木」を意味しています。その名の通り、アイヌの人たちは、ゆるやかな曲線を描いた枝をえらび、よくしなるりっぱな弓を仕上げていました。つくられた弓は、オニガヤや竹、動物の骨からつくられる矢とともに実際に狩りで使われていました。また、秋のはじまりには北国で「オンコの実」と呼ばれて親しまれている小さく丸いランプのような形をした紅色の果実を実らせます。
イチイ
​藤棚
藤棚.png
秋にはふっくらと柔らかな丸みがやさしい藤ですが、4~5月には小さな淡い紫の花びらをたくさんまとった房が、まるで夜空いっぱいに降りそそぐ流星群のように咲きみだれます。日本の藤のなかには樹齢が1000年を越える、果てしない時を生きているものもあります。私たちの生きることのできる時間をゆうに超えてゆく生命力を秘めた、その優美な藤の花が魅せる光景はとても幻想的で、私たちの一生が一筋の流星の瞬きのように儚くもろいことへと想いを導くかのようでもあります。
藤棚
​オオウバユリ 
オオバユリ.png
けなげに四方に咲いてみせる表情がどこか憂いを感じさせるオオウバユリ。その憂いの感じには理由があります。オオバユリは種から花を咲かすまでにおおよそ10年という時をひたすらに堪えしのぶというのです。やっと初夏にひらいたその美しい晴れ姿は一瞬で、すぐに儚く枯れてきえてしまいます。この一瞬のきらめきの眩さは、この土地の、うたかたのように瞬く間にきえゆく夏のことをそっとささやいて教えてくれているかのようでもあります。
オオウバユリ
​手づくり故郷賞記念碑
手作り郷土賞.png
手づくり故郷(ふるさと)賞は全国各地から応募された地域づくりの取り組みのなかから優れていると認められたものに贈られます。この七条緑道は昭和63年にその功績を讃えられました。その理由は、歩く人を包み込むように両わきに生い茂る緑豊かな景観に加えて、日没あとの暗がりを幻想的に彩るイルミネーションの設置により、よりいっそうこの街に住む人々に「やすらぎと、うるおい」をあたえ、親しみをもたらす、優れた散歩道であると認められたためでした。
手づくり
​エゾアジサイ
エゾアジサイ.png
エゾアジサイは両性花といわれる、まるく小さな小粒の花と、装飾花といわれる淡い青紫色の数枚の花びらとがついになって彩り、繊細さを描きます。その姿は、日の光を浴びきるまえの涼しい朝にひろがる、のびやかでやわらかい、澄んだ淡い青空を想わせて、網膜をとおって染み透ってくるようであり、暑い夏の日には心に涼風をはこんで穏やかな心地にしてくれます。
エゾアジサイ
キハダ
キハダ.png
外樹皮の内側が鮮やかな黄色を帯びているのが特徴的なキハダ。この黄色い樹皮は乾燥させて染料や生薬として重宝され、生薬としては胃や腸の調子を整える効能を発揮します。そんな目にもからだにも嬉しいキハダがつける葉は、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハの幼虫に好まれ、いずれ成虫へと育ち、陽差しを反射しながら艶やかに羽ばたくための成長の糧となっています。
キハダ
​ハルニレ
ハルニレ.png
ハルニレは人の人生に寄り添うように、ゆっくりと育つ木です。ゆっくりと成長し、安心感のあるしっかりとした樹木に育ってゆきます。近くに住む人と想いを通わせて大きくなっていくハルニレは、人々の記憶とともに生きて、雨や風、日射しのつよいときには私たちを包み込むように守ってくれます。そんな深い優しさをたたえてそびえるハルニレは、春に、新たなる時のはじまりを告げるかのようにほんのりと赤い花をいっぱいに咲かします。
ハルニレ

執筆:佐々木祐輔

 

<参考文献>

□植物

福岡 イト子、 佐藤 寿子『アイヌ植物誌』草風館 (1995)

「アイヌと自然デジタル図鑑」<http://www.ainu-museum.or.jp/siror/index.html

「アイヌ生活文化再現マニュアル 熊の霊送り【道具編】イオマンテ」財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(2003)<https://www.frpac.or.jp/manual/files/2003_08.pdf

□彫刻

『あさひかわの彫刻』旭川市教育委員会 (1987)

『あさひかわの彫刻』旭川市教育委員会 (1992)

中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館/編者『旭川叢書 第25巻 あさひかわと彫刻』旭川振興公社 (1999) 

『北海道立近代美術館紀要 第7号』北海道立近代美術館 (1985)

「国土交通省大臣表彰 手づくり郷土賞」

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/tedukuri/list/pref/list_01hokkai.html

「旭川市」<http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/

bottom of page