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ブルーミントン
記念文学碑
ツリバナ
ツリバナ
ツリバナは「吊り花」と言われるように初夏に、長い柄に緑色の若い実を垂れ下げます。秋が深まり紅葉が鮮やかな時節には、朱色に色づいた種皮を広げて真っ赤に成熟した果実を5つ、あでやかに吊りさげて景色を飾ります。一面がまっ白におおわれる雪の季節にはその実を落とし、やわらかく降りつもった新雪に赤みを添え、過ぎ去った秋の面影を感じさせてくれます。
ハルニレ
ハルニレは人の人生に寄り添うように、ゆっくりと育つ木です。ゆっくりと成長し、安心感のあるしっかりとした樹木に育ってゆきます。近くに住む人と想いを通わせて大きくなっていくハルニレは、人々の記憶とともに生きて、雨や風、日射しのつよいときには私たちを包み込むように守ってくれます。そんな深い優しさをたたえてそびえるハルニレは、春に、新たなる時のはじまりを告げるかのようにほんのりと赤い花をいっぱいに咲かします。
ハルニレ
西川徹郎記念文学碑
芦別市に生まれ、十代にして処女句集『無灯艦隊』を著した俳人、西川徹郎の文学碑。その背後には直線を基調としたモダンな造形美が表現された西川氏の文学記念館があります。石碑の表面には、若き日に綴った短歌「初恋の君と別れて来し日より歯磨き粉の匂ひして雪降ってゐる」、また代表句「抽斗の中の月山山系へ行きて帰らず」が西川氏本人の手によって刻み込まれています。
西川
アカエゾマツ
アカエゾマツ
アカエゾマツはクリスマスツリーとして愛されている木です。景色が白く染められる季節にはきらびやかにおしゃれして子どもたちの笑顔を静かに見守っています。アイヌの間では「女神の木」「森の女神」と呼ばれて、その樹形の美しさが讃えられていました。この美しい木から採取された精油からは青々と茂った森へといざない、身も心も深く癒すような天然の香りをただよわすアロマがつくられます。
エリモシャクナゲ
エリモシャクナゲは主に襟裳岬周辺で見ることのできるハクサンシャクナゲです。小判型のぷりっとした厚みのある葉をつけます。エリモシャクナゲは花を咲かすまでに10年の歳月を要し、その花は白を基調として八重咲きします。花ひらくまでの姿も盆栽やロックガーデンとして好まれていて、開花のまえもあとも、場をにぎわせて楽しませてくれます。
エリモシャクナゲ
ブルーミントン友好記念碑
シカゴから飛行機に乗って約一時間で行くことのできるアメリカ合衆国・イリノイ州にあるブルーミントン市と隣接するノーマル市。ここには全米屈指の音楽学校があり、街の周辺には牧場やとうもろこし畑が広がり、アメリカの広大な風景を望むことができます。そんなブルーミントン・ノーマルの両市は旭川が初めて姉妹都市として、世界に目を向けた交流都市で、1967年に姉妹都市の提携をしています。
ブルーミントン
婦人像(裸立像)
黄昏ゆく青みがかった空にかざしてみると、もの悲しさがあふれ、迫りくるかのような婦人像(裸立像)。この作品は岐阜県出身の彫刻家、加藤顕清によって昭和39年に制作されました。加藤氏の彫刻は「端正さ」や「ナイーブな情感」が巧に表現されていると評価されています。この機会に、普段見慣れた婦人像をあらためてじっくりと眺め、浮かび上がってくるイメージに心を傾けてみるのもよいかもしれません。
婦人像
開拓のイメージ
執筆:佐々木祐輔
<参考文献>
□植物
福岡 イト子、 佐藤 寿子『アイヌ植物誌』草風館 (1995)
「アイヌと自然デジタル図鑑」<http://www.ainu-museum.or.jp/siror/index.html>
「アイヌ生活文化再現マニュアル 熊の霊送り【道具編】イオマンテ」財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構(2003)<https://www.frpac.or.jp/manual/files/2003_08.pdf>
□彫刻
『あさひかわの彫刻』旭川市教育委員会 (1987)
『あさひかわの彫刻』旭川市教育委員会 (1992)
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館/編者『旭川叢書 第25巻 あさひかわと彫刻』旭川振興公社 (1999)
『北海道立近代美術館紀要 第7号』北海道立近代美術館 (1985)
「国土交通省大臣表彰 手づくり郷土賞」
<http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/tedukuri/list/pref/list_01hokkai.html>
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